次に読む本を求めて本屋へ行きました。
ステイホームの影響で最近2冊単位で買うようになりましたが、読みたかった作品がまさかの売り切れだったので今回購入したのはこの1冊だけ。
『流浪の月』がとても良かったので、それ以来注目している凪良ゆうさんの最新作!というのに惹かれて、なんの前知識もなく衝動買いしてしまいました。
でも読んで大正解!
温かくてホッとする素敵な作品でした。
涙が止まらない・・・2020本屋大賞『流浪の月』 - HAIMAME TALK
凪良ゆう『わたしの美しい庭』
血のつながらない父・統理と暮らしている小学生の百音。
隣人で統理の友達でもある路有も加わった三人の生活は、”変わっている”と噂されているけれど楽しく過ごしている。
三人が住むマンションの屋上にある小さな神社と小さな庭。
その”縁切り神社”を中心に物語が流れていく。
みんな、人知れず傷や痛みを抱えながら気丈に生きている。
両親を亡くした子供。
子供を亡くした親。
恋人の病気に悩む人。
恋人を失った人。
ゲイというマイノリティな個性を生きる人。
うつに悩む人。
それぞれがもがき悩みながらも、周囲の人とのふれ合いで少しずつ変化していく。
ふと、昔聞いた「人は人によって立ち上がることができる」という言葉を思い出した。
複雑で煩わしいこともある世の中だけど、生きているだけでも奇跡だし日常の中のほんの小さな幸せの中に実は宝物が詰まっているのだと感じさせられます。
特にわたしは小さなことをないがしろにしがちなので、注意深くならなくてはなあと省みることができました。
温かくてホッとする素敵な作品で、穏やかな気持ちで読み進められます。
まるで、コロナですっかり忘れていた春の陽気のよう。
途中何度か涙するシーンがあるので、注意が必要ですが。
わたしはうっかり電車で涙してしまいました^^;
とても好きな展開の作品で、ますます凪良ゆうワールドにハマってしまいました。
あー幸せ♪
ではまた。